Julia の導入#
インストール#
公式ドキュメントに従い, Julia をインストールする.
Julia の使い方は, インタラクティブ・セッション (Read-Eval-Print Loop, REPL)とスクリプトの2つに大別される. 本サイトでは, 基本的にスクリプトを使用する.
Julia in VScode#
また, 本サイトでは, Visual Studio Code (以降, VScode) で Julia を実行する. 以下に, VScode における Julia の導入について示す. なお, VScode のインストールについては省略する.
1. Julia の拡張機能インストール#
まず, VScode の拡張機能から Julia (拡張機能ID: julialang.language-julia) を選択し, インストールする.

なお, 以降ではこの拡張機能を Julia-VScode と称する.
2. パス設定#
次に, ローカルにインストールした Julia のパスを VScode に通す.
settings.json に以下の記述を追加する.
"julia.executablePath": "\\Users\\yoneyama\\AppData\\Local\\Programs\\Julia-1.9.0\\bin\\julia.exe"
Note
上記には, 例として私のパスを示したが, 実際には自身のコンピュータにおける Julia のパスを指定する必要がある.
参考までに, 私の設定を以下に示す.
"julia.executablePath": "\\Users\\yoneyama\\AppData\\Local\\Programs\\Julia-1.9.0\\bin\\julia.exe",
"julia.symbolCacheDownload": true,
"julia.enableCrashReporter": false,
"julia.enableTelemetry": false,
julia.executablePath#
julia.executablePath は, 先ほど説明した実行ファイルのパスを指定するためのものである.
julia.symbolCacheDownload#
julia.symbolCacheDownload は, シンボルサーバキャッシュファイルをGitHub からダウンロードし, ローカルに保存するための設定である. デフォルトは null で, true にするとキャッシュファイルをダウンロードでき, false でダウンロードを無効化できる.
julia.enableCrashReporter, julia.enableTelemetry#
julia.enableCrashReporter, julia.enableTelemetry は, Julia-VScode が機能改善のために行っているユーザの使用状況データ・クラッシュレポートの収集及び開発チームへのデータ送信に関する設定である. 両者ともに, true にするとデータ収集・送信を有効化でき, false にするとデータ収集・送信を無効化できる. なお, デフォルトでは両者とも null となっており, この状態ではデータ収集・送信は行われないが, UI がユーザに対してデータ収集・送信の同意を求めてくる. 環境構築時, 何を思って無効化したのか覚えていないがこのままにしておく. 基本的には true で良いと思う. 詳細は Julia-VScode のプライバシーポリシーを参照されたい.
なお, Julia-VScode では, ここで述べた機能の他にも数多くの機能を提供している. 詳細は Julia-VScode の公式ドキュメントや package.json を参照されたい.
また, 今回は settings.json に直接記述したが, Julia-VScode の拡張機能画面から, 管理 > 拡張機能を設定 とするか, Ctrl+Shift+P でコマンドパレットを表示し, @ext:julialang.language-julia と入力することで Julia-VScode の設定画面に遷移し, より直感的に設定をすることができる.

環境#
Julia のバージョンは以下の通り.
julia> using InteractiveUtils
julia> versioninfo()
Julia Version 1.9.0
Commit 8e63055292 (2023-05-07 11:25 UTC)
Platform Info:
OS: Windows (x86_64-w64-mingw32)
CPU: 8 × 11th Gen Intel(R) Core(TM) i5-1155G7 @ 2.50GHz
WORD_SIZE: 64
LIBM: libopenlibm
LLVM: libLLVM-14.0.6 (ORCJIT, tigerlake)
Threads: 1 on 8 virtual cores
Environment:
JULIA_EDITOR = code
JULIA_NUM_THREADS =
また, VScode のバージョンは以下の通り.
> code --version
1.89.1
dc96b837cf6bb4af9cd736aa3af08cf8279f7685
x64
総括#
OS: Windows 11 Pro
Julia: Version 1.9.0
VScode: Version 1.89.1